日常

数週間前に交差点で子猫を見た。
激しく車が行き交う中を、あろうことか、子猫が歩いていたわけです。
あー、こんな所をウロウロしていたら轢かれちゃうよ!と思ってたわけですが、
やっぱり轢かれちゃってたようです。
今日その交差点の脇で、変わり果てた彼の姿を目撃してしまいました。
最初に目撃した後直ぐに轢かれてしまったのでしょう。
もう完全に干乾びてました。



引き取って育ててやることまでは出来ないにしても、
安全な場所に連れて行ってやることくらいは容易かったはず。
勿論、安全な場所に移してやったからといって、
その後彼が幸せに暮らしてゆけるかどうかは分かりませんし、
寧ろそれが不幸な結果を招くことになっていたかもしれません。
所詮、私には彼の幸せを保障することは出来なかったわけですが、
それでも、直ちに死ぬことだけは防げたはずなのです。


或いは、そもそも彼は自殺すべくしてその交差点にいたのでしょうか。
彼が彼なりによく考えたうえでその道を選んだなら、それを否定しようとは思いません。


いずれにしても、私は彼の生前の姿と死後の姿を見てしまったわけです。
それはもう、どうしようもない事実です。
私はどういう行動をとるべきだったのか、
そういうことがある度に考えることではありますが、
やっぱり全然分かりません。
ただただ、後味が悪いだけ。