日常

血液型と性格についての会社で話した。
彼らはいつもの血液型に基づいて性格を論じているので、
「本当にそんなものを信じているのですか?」と問うてみたら、
「TVであれだけの統計的な根拠が示されているではないか」と、
本当に本当に真面目に反論されてしまった。


「あんなもの全く科学的な統計ではないではないか」と私が切り返すと、
「それは君のような偏屈者の考えであって、我々一般大衆にとっては十分な証拠である」
「そもそも一般に血液型と性格との関連が肯定されているのだから、
真に科学的な場に於いてもそれが肯定されていると信じるべきである」
というようなことを言われた。


日本国立の大学院まで出ている人にそのような論法を用いられると、
私としても困ってしまうわけです。



先日、某姉が某テレビ局の某人気番組に苦情の電話を入れたそうだ。
突き詰めれば、科学的手法に則っていない実験を根拠にするな!という苦情である。
お客様担当窓口とやらの人の「はい、そうですね」と繰り返すばかりの対応に憤った某姉は、
どこか知らないけどウェブ上でその経緯を紹介したらしい。
どこか知らないからどういう状況なのか分からないのですが、その某姉に言わせると、かなりの反響があったらしい。


大半の人はテレビの手法に問題があるというのを百も承知の上でそれを楽しんでいるのだから、
そんな無意味なことするなよな、と私は思っていたわけですが、
大半の人がテレビの手法に問題があるというのは百も承知の上でそれを楽しんでいる、
という私のその前提こそが、正に根拠の無い、盲信し過ぎなかったようです。
反省しております。